ASKAからのクリスマスプレゼント

はじめは、このタイミングで配信するのを良い事とは思っていなかった。
私自身は、執行猶予期間が終わってからにして欲しい気持ちが強かった。
でも、今日これを聴いて、自分でも分からなくなってきた。
そして、歌うことでASKAが更生していけるのなら、それでも良いのかも…と思ってしまった。

彼はクリエイターだから、何も作らずにいられないし、その才能を埋もれさせてしまうには勿体無い。
作れば発表したくなるのはしようがない。
歌いたい、聴いて欲しいと思って当然。
それが作り手のサガだ。
ましてや、それを望む人がいるのを知っているのだから。

犯罪者だろうがなんだろうが、生きる権利はある。
仕事をする権利はある。
彼にとって歌う事は、笑う事や泣く事と一緒なほど日常のことなのだから。

マスゴミが事務所の圧力もないのをいい事に、言いたい放題、攻撃し放題、日本の音楽界にどれほどの貢献をしてきたかも、まるでなかったかのように(実際知らないのかもしれんが)罵声を浴びせ、人としての尊厳を傷つけてきた。
そして、何も知らない人達は、それを鵜呑みに信じていく。

確かに薬物は悪い事だけど、人を傷つけたり殺したりしたわけじゃない。
寧ろ、自分を殺してしまったも同然。
そんなにみんなに迷惑かけましたか?

芸術家は、一般人とは頭の構造も精神の構造も違うんだよ。
だからこそ、人には出来ない事ができるんだから。
平凡な人間の感覚で論じないでくれ。

あっ、熱くなり過ぎた
あ~結局、どうのこうのと言っても、彼を擁護してる自分がここに居るのか…

心の底では憎みきれていない。
やっぱり愛しているんだ。
彼の音楽を聴きたいと思ってるんだ。
今日、この曲を聴いて、それに気がついてしまってる自分…
泣いてしまっている自分…
ネットで新曲を発表したことに対する人々のパッシングの言葉を見て、これ程傷つき反論している自分が居る。
どうか、作った人に対する偏見を持たずに、この曲を聴いてくれる人が1人でも多くいますように…

1990年代初頭を彷彿とさせるようなこのバラードの曲調が、今の私にはとても心地が良いのです。
あの頃に戻ったようで、ただ音楽だけを懸命に作り出していたあの頃に戻ったようで、たまらなく愛おしくなってしまうのです。

これから、私の気持ちにどんな変化があるのかは、まだ分かりません。

でも、今日の日だけは素直に…


ASKA、素敵な曲をありがとう。
メリークリスマス


これは、傷つき悲しみに暮れたファンへの、ASKAからのクリスマスプレゼントでもあります。
最初からずっとそう思って計画していたのでしょう。
私にはそう思えるのです。

どうか、神様、彼にも未来を下さい。
希望を下さい。
人々が立ち直ろうとしている彼を打ちのめす事なく、手助けしてくれるようになりますように…
この聖なる夜に願いを込めて…ただ祈ります。


https://youtu.be/HAUTw5oPOwc