舞台「フォレストガンプ」

先日、KAT-TUNの田口くん主演の「フォレストガンプ」を観てきました。

映画でトム・ハンクスが演じていたのが印象的ですが、これが舞台化されるのは初めてだそうです。
そしてG2さん演出舞台も初めてです。
 
舞台は簡単な作りで、場面の転換も大がかりな大道具もなく、気づかぬ内に転換されています。
真っ暗な中で青いライトだけが輝き、フォレストが星を見ている場面がすごく美しく印象的でした。
 
普通より少し知能指数が足らないフォレスト。
母の頑張りで普通の学校に入学しますが、いじめられてしまいます。
でも、その中でフォレストの綺麗な心を見抜いて仲良くしてくれるジェニーの存在は、フォレストに取ってかけがえのないものでした。
フォレストをいじめる人も、利用しようとする人も騙す人も沢山いました。
でも、フォレストの純真無垢な心に触れて助けられた人も沢山いました。
そしてまたフォレスト自身も、その人たちに助けられていきます。
多くの人と出会い多くの人と関わっていく中で、フォレストは多くの事を経験していきますが、その優しい心だけは失いませんでした。

舞台は静かに進行していきます。
フォレスト自身が、自分にあった出来事を日記を読むかの様に語っていきます。
田口くん、凄い台詞量です。
ずっと台詞があって、出ずっぱりでした。
本格的に舞台で主演をするのは初めてなので、演技力を言えばまだまだって所だと思いまが、すごく頑張ったと思います。
 
このフォレストは田口くんでなければ作りあげられない、優しく温かい素敵なフォレストでした。
台詞がなく膝を抱えて座っている時も、やっぱりそこのはフォレストが居ました。
 
私は映画を見ていません。
だから余計にそう思うのかもしれないけど、彼こそがフォレストなんだと思えました。
星空の下でフォレストが奏でるハーモニカの音色がとっても心に響きました。

共演者の人たちは、最初は横で楽器を弾いていたので、すっかり楽団の人が舞台上で演奏する形なんだと思ってました。
実際そんな舞台も多いので・・・
ところが、次の場面になると、みんなそこから出てきて台詞を言い始めます。

みんなが、何らかの楽器を練習して楽団も兼ねていたのにはビックリしました。
その中には以前から芝居やミュージカルで観たことがある人もいて、楽器も弾けるなんて凄いって思いました。
中でも、ヴァイオリンを演奏してた女性キャスト。
ヴァイオリンだけは、ちょっとやそっとじゃ弾けないのに、この上手さは何??って感じでした。
演劇のプロになって2年目なんですって。
ヴァイオリンの力で射止めたお役だったのかな~って思います。
 
で、田口くんはハーモニカなのね。
沢山練習したんだろうな~って思いました。
これからも、これをコンサートでも活かして、ソロコーナーとかでも、ううん、時にはKAT-TUNの曲中でも演奏していったら彼の強みになるな~って思います。
今度のコンサートでは、聴かせてくれるかもしれませんね。
楽しみ。

共演者の方たちは、高橋ひとみさん、鈴木綜馬さん、前田亜季さん達だけでなく、みなさんがとても上手で、特に高島政宏さんはさすがだと思いました。
相変わらず濃かったのは濃かったですが(笑)
 
実力者達の間で揉まれ、沢山刺激を受けて導いてもらって、本当に良い勉強になったと思うし、彼の根っことなる作品になったと思います。
 
 
この日は大千穐楽で、カーテンコールで最後の挨拶がありました。
そこでの田口くんの言葉は・・・
『最後は泣いちゃうんじゃないかと思ったけど、充実感いっぱいで清々しい気持ちです』
いつも以上の爽やかな笑顔でそう言った田口くんを見て、こちらも『良かったね、頑張ったね』って思いでいっぱいになりました。
また、いつか田口くんのフォレストに再会したいな・・・

田口くん、お疲れ様でした。
良い舞台をありがとう・・・