映画ウィーク その1

今週は映画を4本見てきました。
一週間で4本なんて前代未聞。

まず1日目は鳥の日
ブラックスワンはやぶさの2本。
ね、どっちも鳥…(笑)


実ははやぶさが見たくて、でも朝と夜しか上映がなく、ちょうど映画1本分の時間の空きがあったので、ブラックスワンを見たって訳だけど…


ブラックスワン、ちょっと怖かった。
主人公の心に内在している別人格が、どんどんと今の人格を乗っ取っていくって感じ。

白鳥の湖のホワイトスワンとブラックスワンの両方を踊りきらなければ、この役から降ろされる。
その大きなプレッシャーと、ブラックスワンの官能的な悪を演じきれない苦しみから、妄想か現実か分からなくなっていき、最後には役に乗っ取られて…

と、こんな感じかな…
少なくとも、芸術家はみんなこんな苦しみと葛藤しながら生きてるんじゃないかと…

昔赤い靴だっけ…死ぬまで踊り続けなければいけないバレリーナの話がありましたが、ちょっとそれを思い浮かべました。
それと、漫画のアラベスク
踊りも内面が表現できなければ踊れたとは言えない。
役者と同じで表現力の必要不可欠な芸術ですよね。
やっぱり経験って大事なのかな…

ドキドキハラハラ、最後にはどうなっていくのか…あっという間の2時間弱でした。
バレエも見れて、私的には面白い作品でした。



もうひとつの「はやぶさ

これはご存知、去年小惑星いとかわの砂を持ち帰った事で話題になった、小惑星探査機「はやぶさ」の7年間の軌跡の完全ドキュメント映像です。
DVDに既になってるのかな?
それに収録されていない帰還シーンを追加した映像みたいです。

もうね…感動した…

いとかわの砂を持ち帰るという、人類?史上初の大きな使命を受け、小さな身体で一人ぼっちで宇宙に出陣して行ったはやぶさ

最初は順調で、地球の重力を利用していとかわの軌道に乗るという、スウィングバイも成功したのに、
いとかわに着陸直前で弾き飛ばされ、地球との交信もだんだん断たれ、
宇宙のどこをさ迷っているのかも分からなくなってしまうはやぶさ

見ているとだんだん、一人ぼっちで一生懸命家に帰ろうとさ迷ってる子供のように思えてきて、頑張れとかどうか見つかって…って必死に思ってる自分がいたりして…

奇跡的に地球との交信が再開した時には、涙が出てきました。

満身創痍の身体なのに使命を果たすべく、再度いとかわに着陸を試みるはやぶさ

頑張れ、負けるな!!どうか成功して…って祈るような気持ちになってて、
成功した時には涙が出そうになりました。


着陸に成功してミッションを終えて帰ってきたはやぶさは、最後には地球の大気突入で身体は燃え尽き、いとかわの砂の入っているカプセルだけが帰還。

あんなに頑張ったのに、最後には使命を終えて燃え尽き、地上には帰っては来れないんだと思うと、ちょっと切なくなりました。

このわずかな採取した砂から、どんな宇宙の神秘が見つかるのか…


このはやぶさはやぶさを造った人々、飛ばした人々、このプロジェクトに関わった全ての人々の熱い情熱と努力に、大きな拍手を送りたいと思いました。


その夜は夜空を見上げたくて、家までの道を歩いて帰りました。
台風が通り過ぎた夜空に、北斗七星とうしかい座が輝いていました。

その星達を見ながら、映画の中で感動したひと言を思い浮かべていました。

…人は宇宙だ…