ダンス オブ ヴァンパイア

大分前に書いてたんだけどUPしてなくて・・・せっかくなのでUPします。


先月25日・26日は、大好きな役者「石川 禅」さんの舞台を観に行ってきました。

25日はお決まりのリピーター席のB席(と言うと聞こえは良いが、ただの金欠でB席なだけ)で、マチソワ観劇でありました。

2階最後列からの『ダンス オブ ヴァンパイア』を初体験。

結構良いんでないの!! 

この舞台はダンスも見応えがあるから、全体が見渡せて良いし、最後のカーテンコールではみんなで踊ったりするから、遠慮なく踊れる(笑)


そして26日は、1階かなり前方の通路横。
この通路横ってのが、この作品を観る最高の位置だったりします。

出演者がバンバンここを通るし、ヴァンパイヤも襲ってくれるし(笑)、最後には教授がここを通って退場で、ロータッチしてくれるし、ファンにとったら嬉しい席。


この『ダンス オブ ヴァンパイア』は以前、市村正親さん・山口祐一郎さんという凄い配役で人気を得たミュージカル。
その再演なんですが・・・今回は市村さんの変わりに白羽の矢が立ったのが、我らが禅さん。

最初聞いたときはビックリ!!
でも、市村さんに信頼され認められてるからこそ、このお役が頂けたのでは・・・と思っています。


お話の内容は・・・

ヴァンパイアハンターのアブロンシウス教授は、助手のアルフレートと共に極寒のトランシルバニアを訪れるが、深い森の中で二人ははぐれてしまう。
やっと見つかった教授はカチンコチンに凍り村人に助けられる。
その村にはサラという娘が退屈な毎日を送っていた。サラは唯一お風呂に入る事だけが楽しみ。
一目で恋に落ちるアルフレート。
だが、サラはお城の晩餐会に憧れ失踪してしまう。
教授はそれこそがヴァンパイアの住む城だと、その城に向かう。
その城主クロロック伯爵に迎えられた教授とアルフレート、そしてサラはいったい・・・


ちょっと夏向きホラー?かと思いきや、なかなか面白い舞台です。

学問にしか興味を持たず、人の心を忘れたかのようにひたすら研究熱心な学者バカのアブロンシウス教授。
真面目で世間知らずで、ちょっと臆病な助手のアルフレート。
お風呂が大好きで、外の世界に憧れる娘サラ。
そして、永遠の命を持つヴァンパイア・クロロック伯爵。


【主な出演者】

クロロック伯爵・・・・・山口祐一郎
アブロンシウス教授・・・石川禅
ルフレート・・・・・・泉見洋平・浦井健治(Wキャスト)
サラ・・・・・・・・・・大塚ちひろ知念里奈(Wキャスト)


このWキャストが楽しみです。組み合わせによって舞台も変わります。

ルフレートも大好きな二人なんでどっちを観ても楽しい♡

丁度土曜日は、浦井×大塚 泉見×知念 と4人全員が観れるという一日でお得な日だから狙って行ったのですが・・・

浦井アルフレートは優しくてちょっとヘタレで可愛い。教授とのやり取りもヘタレぶりが面白くて良い☆

泉見アルフレートはテンション高い。ちょっとオトボケな感じが面白い。初恋に恋してる感じ☆

大塚サラは、少女から大人に変わっていく時のような色気があってキラキラと綺麗。声も歌もとってもステキで、歌でも思わず泣けちゃう場面あり☆

知念サラは、情感という点ではイマイチだけど、今まで観た彼女の役の中では一番合ってるかな。アルフレートを翻弄してしまうわがまま娘って感じで(笑)良かったです☆

で、クロロック伯爵。もう・・・スゴイ!!
最近の山口さんの舞台は『ちょっと山口ファン』ぐらいの人より沢山観てると思う自分。
それでも特別にファンではありませんが・・・実力・面白さ・ファンサービスの良さ(笑)は認めています。
その色々観てる舞台の中でも、この伯爵の歌はスゴイわ!!
鳥肌が立つぐらいで・・・感動とかそんな表現じゃ言い表せない、ただスゴイとしか言えない。
是非、そのスゴサを体験しに来て欲しいです。
本当に、伯爵の心の中の淋しさ、悲しみ・・・伝わります。
泣けちゃう。。。この伯爵の祐さんはファンになっても良いかも(笑)
ちょっと、オペラ座の怪人のファントムが持つ悲しさに似ているな・・・なんて思いながら観ていました。

そして、我が禅さんの教授。
難しい役ですね。
教授という人物は、本当は愛されるべきキャラじゃないです。
反対に嫌われるキャラです。
それを面白く可笑しい人物として描かれています。
そして最後には、本当に人間らしいのはヴァンパイアか人間か・・・そんな問いかけが待っています。
禅さんの教授をみていると、最後には、実はとても淋しい悲しい人間は教授なのだと、感じさせられます。
実は初日を観た時は、「面白くって可愛い教授」が印象的だったために気づかなかった。
でも、この日に観た時は、人間としての醜さ、愚かしさを感じてしまう場面があり、禅さんが表現しようとしている教授はこうなんだというのが見えた気がしました。

歌がね・・・難しくて・・・凄すぎる。
すごい早口でろれつが回らなきゃ絶対に歌えない歌。
息継ぎをする暇がないほど、ずっと歌詞が続いてて・・・
市村さんが前回に「これ一回きり」と言ってこの役を受けたと聞きますが、この歌のせいなのでは・・・
45歳以上の人にはやらせられない役とも聞きます。
白髪のある人物設定なのにね。。。
それを見事に歌いきってる禅さんって・・・もう尊敬です。
本当にスゴイです。
歌詞もはっきり聞き取れるし、この歌で何を言っているか分からなかったら、このミュージカルは成立しないですからね。
歌も上手いし、音のブレがないしね。
そんじょそこいらのミュージカル俳優には出来ない役だと思います。

終わった頃には禅さんかなり痩せちゃってるのでは・・・ちょっと心配ですが、身体には自身があるみたいなので頑張りきって欲しいです。

他に、伯爵の息子役(クコールにバカ息子と呼ばれています)の吉野圭吾さんがとっても面白い。
それに綺麗なおみ足♡も見れて最高☆


それから、舞台を観てから出来た一つの楽しみ。

それはヴァンパイアダンサー。
凄いダンスが観れます。
で、その中で一人、気になるダンスをする人を発見☆
名前を調べたら、『蔡 暁強』っていうダンサーさん。
劇団四季で『キャッツ』に出演されてた方らしく、なるほど・・・って思いましたが。
背も低く小柄なんですが、凄い跳躍力と切れの良いダンスで、身体もすごく柔らかくしなやかで・・・
大勢でいても自然と目がそっちに行っています。
私は元々そんなダンサーさんが好きな傾向があるから余計にね。。。

新たな楽しみ発見で・・・良いんだけど、それも困りもので(汗)




このヴァンパイアって舞台のセリフは、アドリブがいっぱいでそれがどんどん進化していて、何度見ても面白いです。
『真夏の納涼祭り』と言われています。
もう、お祭りのような舞台です。
最後には盆踊りが(笑)待っています。

今回禅さんの為にチケットを取りすぎたかな~~(汗)って思っていましたが、そんな事はない。
楽しく面白く、ホロっとゾクっとする最高の舞台です。

みなさんも機会があれば是非観てください。