『あの夏・・・』 を追いかけて・・・

(少しだけですが、画像をアップしました。)


幼い頃から旅が好きだったのだろう。
のんびりと、ただ列車に揺られ、車窓を眺めながら行くのが好きだ。

私の父も旅が好きだった。
忙しかったので、年に一度だけ、夏になると家族旅行をした。
時間もお金も無かったからか、よく夜行列車に乗って出かけた。

真夜中を走る汽車の窓から、白々と明け行く空の下に、
見知らぬ町や山や畑が見えてくると、ワクワクした。
その時の楽しかった記憶が私の中に残っている為なのか、今も夜行列車が大好きだ。


ふっと、東京に行くなら夜行列車に乗って行こう。

そう思ったのが今回の旅の始まりだった。
岐阜の大垣という所から東京行きの夜行列車が出ている。
夏休みは、臨時も出ているので、今からでも切符が取れるかもしれない。
そう思い、駅に聞けば、臨時便の指定席が残っていた。

ムーンライトながら92号
大垣発23時、東京着4時47分

到着が早い、早すぎる!!
でも、その早さを利用して、どこかに旅に行こうと思いついた。
最初は群馬に行くつもりだった。
でも、ふと今回の旅先を思い出し、行き先を決めた(みたい♪)

もう、13年も前、1993年の夏
この地に足跡をつけた、遠い昔の2人に会いに行こう。

今更なんだけど、当時は大勢の人が押し寄せ(きっと読んでいる人の中にもいると思う)
話題になっても、私には遠い場所でなかなか行ける所ではなかった。
その内に記憶の奥に追いやられすっかり忘れてしまっていた。

今やっと “あの夏・・・・”
そう、『 Sons & Daughters ~それより僕が伝えたいのは 』のプロモの場所"茨城・常陸大子"



2006年8月17日

東京は早朝から雨が降っていた。
止みそうで止まなさそう・・・
どうか、晴れますように・・・
出来るだけ夏らしい、陽の光でキラキラした一日でありますように・・・』
と、願いながら、上野駅から常磐線のいわき行きに乗り込む。
今日の私の旅のお供は、『 VERY BEST 』

しばらく行くと雲の切れ間から陽光が射してきた。
MDから『安息の日々』が流れてきている。
なんか、とっても、雰囲気がぴったり♪
雲が早い。雲の上に青空が時々見える。
変な空。でも、その変な空に望みをつなげる。


水戸に到着。
ここで、水郡線に乗り換え。
乗り継ぎが悪いので、水戸に足跡を付けついでに、偕楽園まで行ってみる。
すごい梅の木の数。
『春はきっと美しくて良い匂いがするんだろうな』
って思いながら、しばし散策。
長居は出来ないので、一時間ほどで駅に戻る。


水郡線で一路、第一の目的地『袋田』に・・・
(本当は、撮影の順番通りにって思ったけど、そうもいかなくって。)
各駅停車のローカル線
水田地帯を走っていく。
どこか、滋賀の田舎に似ている。この、風景が大好き!!
天気は相変わらず曇って、時々小雨が降ったり、陽が射したり…

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         袋田駅

袋田駅で、袋田の滝行きのバスに乗り込む
乗り換え時間、1分。写真を撮るのがやっとの時間(苦笑)
バスで、滝本まで15分程度

雨が少し降ってきて、空は雲一面に…
でも、遠くの山を見ると天気の良くなるサインが…
『神様、仏様、ASKA様、どうかチャゲアスの晴れ男パワーを私に下さい!!』
バス停を降りても、雨はまだ降っている。
バス停から歩いて10分程度で滝の入り口である、トンネル入り口に着く。
歩いている間に雲が切れ、青空が所々に見えてくる。
「やった!!やっぱり晴れてくるんだ。晴れなきゃ意味が無い!!」

トンネルを抜けると、“あの場所が…”
大きな滝の水が落ちる音と共に現れた、その場所。  

『あ~~、ここだ、ここだったよ~~』

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        13年前の袋田の滝               現在の袋田の滝

ジーンと感動が・・・
歩いている間に聴いていたMDも、まるで計ったかのように、
トンネルを抜ける頃に“あの曲”が鳴りだす。
13年前の映像が脳裏によみがえる。
『ここに、2人は立っていたんだ』
そう、思った自分に苦笑。滝を見に来たんじゃなかったっけ?
懐かしくて、懐かしくて、嬉しかった。


袋田の滝はすごかった。
大きくて、迫力があって…
夏なので、季節的には水量は少ないほうなのだろう。
でも、こんなに近くで見ると、やはり圧倒されてしまう。

滝に着いても曇っていた空。
『晴れたら良いのに・・・』
と、見ている間に、空はどんどん晴れてきて、
水面はキラキラと美しく輝き、本来の夏の滝の姿を見せ始める。


でも、やっぱり大好きな2人の顔を思い浮かべ、
ジーンとなった方の感動が大きかったって…どうしようもないバカ!!

月居山遊歩道に行く橋があり、そこから見る滝も美しい。
その遊歩道を登っていくと、滝の上部が見れる。
分かりにくいが、生瀬の滝というのもある。
階段と石段を登っていくので、ちょっとキツイ!!

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      袋田の滝の上から


滝を見た後は、袋田温泉からバスで、第2の目的地、常陸大子(ひたちだいご)に向かう。
この道を通って行ったのかな~~(逆方向だけど)

http://proxy.f3.ymdb.yahoofs.jp/users/44a98f9a_f539/bc/d1c2/__sr_/3b72.jpg?BCjsDbFBowQ.rwH4
       袋田の滝のある山            常陸大子行きバス停
  


常陸大子駅に着くと、ちょうど列車が来ていたので、写真は後回しにして、
駅前の観光協会に入って、佐原小学校のことを聞くと、
やっぱり、8年前の統廃合により、新しく建て変わったということだった。
観光協会の女性に「佐原小学校は…」って言ったとたん、
「あ~~、チャゲアスのですね。」って、言われてしまった。
見え見えじゃん!!って感じでした。
で、古い校舎が無くなって残念ですね。とか話して、
その代わりに、その時統合され廃校となった、
槇野地小学校は古い校舎のまま、観光施設として残されているって事で行ってみました。
明治7年に建てられた校舎なのに、強いですね。
幼い頃の田舎の学校の風景を思い出してしまいました。
本当は、新しくなった「さはら小学校」にも行ってみたかったのですが、
時間が無くて、諦めました。


そして、最後の場所、常陸大子の駅』

http://proxy.f3.ymdb.yahoofs.jp/users/44a98f9a_f539/bc/d1c2/__hr_/c711.jpg?BCDHDbFBBBNk3ANu
       13年前の常陸大子駅              現在の常陸大子駅

13年経っても変わってない、そのままの風景というのが、何ともうれしかった。
(ペンキがちょっとはげてましたが・・・笑)
駅名標の後ろに、大子駅で接続する車両があって、それが無ければもっとうれしかったのに…

しばし、誰もいないホームに、ボ~~っと座り込んで、
まるで、あの時のASKAのように…
そして、長い間じ~~とあの場所を、歌を聴きながら見ていました。
そこに、陽炎のように、彼らの姿を見たような、
そんな、妄想に浸りながら…
そんな、自分に苦笑しながら…

今回の私の旅の最終地点。
13年前のチャゲアスに会いに行ってみたいって、思いついた旅の終着点。


懐かしくて、楽しくて、そして少し切なくて、幸せな旅でした。




私の長い旅に付き合って下さった方。
お疲れ様でした。
貴方も、チャゲアスに出会えましたか?
そして、『あの夏…』に、出会えましたか?
もし、感じてもらえたなら、私も嬉しいです。

本当は、ここに私が撮った写真を載せるはずだっだのですが、
ご存知の通り、画像がUP出来ません。
なので、とりあえず、チャゲアスのプロモの画像を載せました。
でもな~~、その方がみんな嬉しかったりして…(汗)


今日は27回目の、アニバーサリー・イブ
ちょっと、古い映像でも引っ張り出して、懐かしさに浸ってみませんか。