映画『阪急電車-片道15分の奇跡-』

阪急電車-片道15分の奇跡-』

を見てきました。

関西以外の人には馴染みのない電車でしょうが、舞台となった阪急電車のこの今津線は私にとって青春の1ページを彩った電車です。

この沿線には、宝塚歌劇手塚治虫記念館、
昔は宝塚ファミリーランドもありました。
動物園も併設してて、白いライオンだかトラだか居た記憶が…

他には、仁川は有名な阪神競馬場
門戸には門戸厄神があります。

大学も多く、映画のロケ地にもなった関西学院大学(関学)をはじめ、神戸女学院聖和大学と西宮市の半数の大学が集まっています。
環境もよく、関西でも憧れの沿線です。

さて、肝心の映画の話ですが…

この阪急今津線を利用する人達の、それぞれのエピソードを基にお話は進んでいきます。

夫に先立たれ一人暮しで、時々孫の亜美(芦田愛菜)を預かり一緒に電車に乗る時江(宮本信子)

婚約者健介(鈴木亮平)を後輩の比奈子(安めぐみ)に寝取られ、ウエディングドレス姿で討ち入りをしてしまう翔子(中谷美紀)

イケメンの彼カツヤ(小柳友)にDVを受けながらも、別れられずにいるミサ(戸田恵梨香)

ママ友に行きたくもない高級ランチ会に誘われ、断りきれずについ一緒に行ってしまう気弱な康江(南果歩)

バリバリパンクファッションで軍ヲタで周りから浮きまくってる地方出身の関学生の圭一(勝地涼)

地味で冴えない田舎者の同じく関学生の美帆(谷村美月)

大学出なのにおバカで、だけど心優しい会社員竜太(玉山鉄二)

竜太との恋と大学受験の間で悩む高校生の悦子(有村架純)

同級生のいじめにくじけそうになる小学生の翔子

それぞれの人達が悩みや苦しみを持ってこの電車に乗り込みます。
そして偶然出逢った人達が、誰かを助け助けられて自分を見つけ、生きていく元気と勇気をもらい、自分らしく生き始める。

いくつかのエピソードを通して、
人生ってそんな事あるよね!!
我慢するのと頑張るのは違う。
でも頑張り過ぎなくて良いんだよ。
自分らしく生きてもいいんじゃない?!
だけど、自分らしく生きる為には、自分が強くならなきゃいけないよね。
そして、思いやりを持って助け合って一生懸命生きれば、何かが変わってくるよ。

そんなメッセージがジンジン伝わる、優しくて心暖まる、そして勇気が持てる映画でした。

役者さんも、どの人も本当に良い味を出していて上手い!!

宮本さんも中谷さんも本当にカッコ良くてステキな女優さんです。

そして、大好きな勝地涼くん。
相変わらず濃ゆい役なのに、眼が涼しい(*^o^*)
彼はいつも役に対して良い意味で照れがない。真摯です。
その役を演じる為なら、どんなにカッコ悪くてもやり切る強さがある。
根っからの役者根性のある役者だと私は思っています。

しかし…勝地くん目当てで行ったけど、この映画を見る機会を与えてくれてありがとう。って思います。

冒頭から泣かされっぱなしで…
でも、終わった時にニッコリできる映画です。

それに、クスッと笑えたり、スカッとしたり…
意外とストレス発散できる所もありな映画でした(笑)


是非、関西にゆかりのない方も、こんな所があるんだ~って、私達に出会いに(笑)見に行って下さい。