蛮幽鬼

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先週になりましたが、劇団☆新感線の『蛮幽鬼』を観てきました。

東京大阪で60本弱の舞台だったんですが、私はこれ一回きりなのに大千秋楽を観させてもらいました。


お話のあらすじは…

親友殺しという無実の罪を着せられ、生きて帰れない監獄島に島流しされた伊達土門は復讐の鬼と化し、そこで出会ったサジと名乗る男とペナンという亡国の姫の力を借り脱出し敵を打ちに国へ帰る。
国では自分を陥れた真犯人が大王の地位を狙っていたが大王は殺され妃の美古都が大王となる。

美古都は殺された親友の妹でかつて土門の許婚であったが、富と権力に目が眩み妃になったと誤解した土門は、美古都をも殺そうとする。
しかし、自分の怒りを利用して国を滅ぼそうと裏で全てを操っている者の存在に気づく。

親友を殺すように企んだ人間は親友の実の父で、国の実権を握りたいが為であったが、殺しを依頼され実行したのはサジだった。
だが、サジの本当の狙いは国を滅ぼす事。
それに気づいた土門は大王である美古都の為に、美古都の命をいつも守ってきた刀衣と共にサジを倒し、最後に国を混乱から救うために自分の首を差し出す…


まぁ、こんな内容のお話なんだけど…

幾度もどんでん返しがあり、面白かった。

で最後はもうね…泣けた(涙)
ボロボロだった…恥ずかしいくらいにね(汗)

新感線は殺陣がめちゃくちゃカッコ良い!!
剣さばきがめちゃ速くて鋭くて綺麗☆

これを見るだけでも一見の価値あり!!
ハマっちゃいけないと自分に言いきかせつつ…やっばり良いものを観るとヤバイ(汗)


でも、今回も好きな役者さんが客演だったしな…客演が誰かで変わるかも…

【主な出演者】
  ☆ 土門・・・上川 隆也
  ☆ 美古都・・稲森 いずみ
  ☆ 刀衣・・・早乙女 太一
  ★ サジ・・・堺 雅人

はぃ、これ全部客演なんですけど・・・
良いのかな・・・新感線の団員達は・・・

★上川さんはさすがに芝居が上手い。
鬼になった時は怖かった。

★稲森さんは最初はどうなのかな…妃の衣装はとても似合って綺麗だけど…なんて思ってたら、最後はけっこう迫力があって泣かされた。

★今回目玉ゲストの早乙女太一くん。
大衆演劇女形で人気絶頂の彼だけど、今回は二役で最初の方に女形で華麗に踊りを踊って、すごく綺麗でステキだった。
途中からは刀衣役でバンバン殺陣を見せてくれる。
華麗な剣さばきで舞を舞っているような美しさにぽぅ~と見とれてしまった♡

例えば宝塚の男役が女役をたまに演じる時、凄く魅力的だったりするんだけど、その反対バージョンとでもいうか…
やっばり自分って、ちょっと中性的な容姿で実は男らしいってのに弱いみたい(汗)
太一くんの女形は見に行かなくても、男を演じてたら見に行くかも☆

★そして、今回私の一番の目的の堺さん♡
いつも怪しげな微笑みをたたえ、何を考えているのか分からない…
人を殺す事に痛みも何も感じない、人を殺す事が生業とする影の一族に生まれ育ち、その一族をも滅ぼし全てを破壊しようと暴走していくサジ。

微笑みながらバッサバッサと華麗に人を切ってゆく。
めちゃカッコ良い!!
こんなに動ける人だったんだ・・・
新感線の殺陣はスゴイ事で有名だから、堺さんがついていけるのか実はちょっと心配していた(汗)
いゃ~でもお見事!!

サジは良い人を演じている時の微笑み、その裏で舌を出しているような微笑み…
ずっと微笑んでいるが、その微笑みの表情が時々で変わる。
そして微笑みが笑いに変わった時、国は紅蓮の炎で燃え付くされる。
怖~い悪魔の笑いでした。
やっばりね…堺さんは役者として素晴らしい☆

あっ、でもあの衣装あの髪で笑ってない怖い顔ももっと見たかった~

この重いお話に所々笑わせてくれる橋本淳さんが面白かった。
途中会場とのコール&レスポンスもあって笑いの渦でした。

千秋楽だったので、カーテンコールでは上川さんがカミカミのご挨拶(笑)
『全公演誰一人インフルエンザに罹る事なく終える事が出来ました。』と・・・
素晴らしい(*^o^*)

堺さんもご挨拶(^^)


新感線の千秋楽はお煎餅撒きがあります☆

舞台からお煎餅が撒かれるんですが、私は3階席だったので役者さんが来てくれて一人ずつお煎餅を頂きました(^^)v

お煎餅には、演題の『蛮幽鬼』の文字の焼き印がありました☆

こりゃ~勿体なくて食べれないわ(^^)
しばらくは飾っておきます(笑)

劇団☆新感線の舞台は後でゲキシネ(舞台を映画化したもの)になります。
来年の夏ぐらいには上映されるのかな…

今からそれを楽しみにしてます。
もし、興味を持たれたら見に行って下さい。
上映が決定したら、また日記にUPしますね。