お知らせ

突然のお知らせで驚かせて申し訳ないです。


先日20日に実父が亡くなりました。

父は子どもができるのが遅かったので既に85歳でしたが、元気で過ごしていました。
確かに歩き難くなっていたり、物忘れもあったりしましたが、もう少しは元気で生きていてくれそうでした。

突然の事でした。

急性心不全。それが死因でした。

19日のまだ夜が明けきらぬ前に急に倒れて、意識があるうちに救急車を呼びすぐに来たのですが、救急車に乗せる時には心臓が止まり、心臓マッサージや電気ショックで心肺蘇生したのですが、心停止の時間が長かったため、万一心臓が動き続けたとしても意識は戻ることなく植物状態になると言われました。

家族で話し合って、積極的な治療(この場合は電気ショックなどの治療を指します)はしないことに決めました。
この状態が何日続くか分からないし、すぐかもしれないと言われました。

それから丸一日。
20日の早朝、病院に泊り込んでいた姉一人に見送られて旅立っていきました。
もう少し持ってくれれば良かったのですが・・・
でも、一日でも私たちにお別れを言う時間を与えてくれて良かったです。
最後の顔は穏やかで優しい良い顔をしていました。
その顔を見ると悲しいという気持ちより、苦しまなくて良かったという救われた気持ちになりました。

苦労は沢山ありました。
人に言えない苦しみや悲しみが沢山あったと思います。
それでも自分なりに一生懸命生きた人でした。

自分と家族の生活を犠牲にし、沢山の人の為に尽くした人です。
それを恨めしく思ったこともありました。
それが父の唯一のプライドだという事も分かっていたけど、他人にとっては素晴らしい人でも、私には納得のいかない時が沢山ありました。
でも本当は尊敬もしていたし好きでした。

最近そんな昔の話をして、気持ちが通じ合った日がありました。
あの穏やかな日は神様が最後に下さったプレゼントなのだと今感じています。

それなりに満足な人生だっただろうと思います。

父が亡くなっても、今はそれほど悲しさがありません。
父は自分が望んだように、あまり苦しむ事も無く、長く寝込み家族に迷惑をかけることも無く、あっけらかんと逝ってしまい、最後だけは家族孝行ができ天国でも自慢する事ができるでしょう。
あちらには、可愛がっていた弟や妹や大の親友もいます。
きっと楽しく暮らせる事でしょう。


バタバタと、その日のうちにお通夜をし、翌日にはお葬式と目まぐるしい日々が過ぎ、ちょっと落ち着いたところです。
沢山の人に感謝されながら見送られ、静かに旅立っていきました。

もう少しすると淋しさを痛感するのかも知れません。

今はひとりになった母が心配ですが、幸い姉と暮らしていますのでちょっと安心です。
今までより沢山顔を見せに行かなければね。。。


姪が亡くなる前の日に父と喧嘩をしたそうです。
その時酷い事を言ってそのまま仲直りすることなく逝ってしまい、後悔で毎日泣き明かしています。
でも、彼女には良い勉強になったことでしょう。
今となっては取り戻す事の出来ない言葉ですが、父は身をもって諭したのかもしれません。

生きているうちに後悔の無い生き方をしなければいけない。
それは人に対してもそうですよね。
人が亡くなった時に悲しみすぎる時は、その人に対し後悔があるからだと言われます。

みなさん、愛する人を大切にしましょう。
自分が後悔をしないためにも・・・

人は生まれて来る時に多くのことを教えてくれます。
そして逝く時にも多くのことを教えてくれます。
その教えられた多くのことを、自分の宝とし大切に生き、また次に伝えていけたらいいなと思います。



今私は・・・元気です。
心配しないで下さいね。