8/9を忘れないように・・・

今日・・・また長崎の原爆記念日がやってきた。

この日が来るとある人を必ず思い出す。

一緒に長崎の平和公園に行った時、彼だけ記念館の中には入らないと言った。

その時の彼は、何ともいえない顔をしていた。

長崎に住んでいるのだから、何度も行ってるからなのかな。

そう思って、大して気にしなかった。

私はなんて、単純だったのだろう。


後で知った・・・彼は原爆の被爆2世だったのだ。

その時、私の脳裏にあの時の彼の何ともいえない顔が浮かんだ。

大学の研究生だった彼が、実家に帰ったと聞いてから連絡も途絶えた。

それから、20数年。

今も、その顔が忘れられない。

彼は、今も元気なのだろうか・・・

何事も無く、元気に暮らしているのだろうか・・・



広島に原爆が投下されて、その凄まじさを、あまりの惨劇を、アメリカ軍が知らなかったとは言わせない。

知っていて、なおも長崎に原爆を投下した。

この非情を、この悪魔のような行動を、私は許さない。

それなのに、アメリカの人達の中にはこの原爆の惨劇の実態を知らない人が沢山いる。

何故、世界中にこの惨劇がもっと大きく広く伝わっていかないのか・・・

アウシュビッツは世界中の人が知っているのに、何故、広島・長崎を知らぬ人がいるのか。


そして、何故、自分は何もしていないのか・・・

ジレンマの中で、この日を迎えるのは何年目か・・・


今はただ、平和である事に感謝する。

そして、亡くなった全ての方の冥福と、

今も後遺症で苦しんでいる人々が、少しでも楽しい人生が送れるよう祈るだけ・・・




重い話ですみません。
独り言と読み流してください。